絵本の世界と生活をリンクさせることで、絵本に描かれていない部分にまで想像が広がります。
料理が出てくる絵本は、子どもと一緒に作る過程を楽しむことができるのでおすすめです。
絵本をもとに作った料理を食べる経験は、いつもとは違う特別感が楽しめます。
「ぐりとぐら」のカステラ
ぐりとぐらがつくるカステラはレシピが公式サイトに載っています。
実際にカステラを作ると、焼く時間が長いことが体験できます。
「カステラができるのを待っている間、森のどうぶつたちはどうやって待っていたのかな?」
と想像力を膨らませることができます。
また、焼くと生地が膨らむことや、色が変わること、香りの変化にも気がつきます。
観察力を鍛えたり、科学に興味を持つための一助になります。
「おばけのてんぷら」の天ぷら
平日の料理(私の担当)は、簡単・節約なものを作っていますが
休日に主人が揚げ物を作ってくれることがあります。
そしてある休日、主人が「天ぷらを作ってみたい」と言い作ってくれました。
出来立ての天ぷらを美味しくいただいたのですが、
天ぷら作りをすると衣がはがれてしまうことがありました。
その、衣だけの天ぷらを見て
何だか、「おばけのてんぷら」みたいだね。
すると、
おばけのてんぷら、食べたい!
と、他の成功した天ぷらよりも人気になりました。
この絵本も、もしかしたらこういう体験から生まれたのかな?と感じました。
「サラダでげんき」のドレッシング
「サラダでげんき」は小学校1年生の国語の教科書に載っています。
病気のお母さんのために主人公の女の子がサラダを作るお話です。
この話を読んで、娘がサラダ作りをしてくれるようになりました。
全ての食材を集めるのは大変なので、ドレッシングのレシピを真似しています。
既製品を買わなくても家にある調味料でドレッシングが作れることを知り、驚いていました。
何度も作ってくれる中で、配分を変えたり、お酢をレモン果汁に変えたりと自分で工夫するようになっています。
番外編1:ジブリ飯
家族全員ジブリが大好きなので、映画に出てくる食べ物は特別です。
特に、『崖の上のポニョ』に出てくる「ハム入りラーメン」を再現したときは
「ハム〜!」
とポニョのように大興奮でした。
また、『となりのトトロ』でサツキが家族のお弁当を作るシーンを見て、7歳の娘が
「弟たちにお弁当を作りたい」
と言ってくれました。
サツキの作ったお弁当とはレシピが違いますが、
- 今の自分に何が作れるかを考え
- 必要な食材のリストを作り
- お店で買い物をして
作ってくれました。
レシピを考える際は、Eテレの番組『キッチン戦隊クックルン』を見ていたことで
栄養バランス(赤、黄、緑のエレメント)も考えていました。
実際に自分が料理をした経験があるおかげか、いつもの食事でも
「ご飯を作ってくれてありがとう」
と言ってくれます。
番外編2:普段の食事
お弁当が大好きな3歳息子のお気に入りは
「きょうのおべんとう なんだろな」
この絵本の真似をして、普段の食事でも
「今日の晩ごはん なんだろな」
など、アレンジして使っています。
食事の時間が楽しく過ごせるちょっとした工夫です。
「ぐりとぐら」の中川 李枝子さん 山脇 百合子さん姉妹ですが、
「となりのトトロ」の詩も中川 李枝子さんが
「きょうのおべんとう なんだろな」の絵も山脇 百合子さんが手掛けられています。
また、「サラダでげんき」の角野 栄子さんといえば「魔女の宅急便」ですね。
絵本の作り手にも注目すると、面白い発見があります。
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