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読書感想文 親のサポートの実例(小学校1年生)

子どもの本

低学年の読書感想文は、書き方を習ってないので1人では出来ませんが
親がどこまでフォローしていいのか悩ましいですね。

一気に作文用紙を埋めようとすると大変ですが、
スモールステップで取り組むことで親も子も少ない負担で取り組むことができます。

実際に小学校1年生で行った方法を紹介します。

完成した作文は、県内のコンクールで入賞しました。

工程ごとの親のサポート

本を選ぶ

娘の場合は、学校で当時の課題図書「そのときが くるくる」を選んできました。

課題図書は学年ごとに感想文を書きやすい本が選ばれているのでお勧めです。

今年の課題図書にピンとくるものがない場合、

  • 子どもに、学校の先生や図書館の司書に相談してみたら、とアドバイスする
  • 過去の課題図書を提案する

と、親がサポートできます。

読書

親のサポートとしては「本を読む環境づくり」です。

娘の場合は、「いきいき(学童)」の勉強時間を利用して読書をしました。

他におすすめの方法は、

  • 家族全員で読書をする時間を設ける
    親も自分の読みたい本を読んだり、下の子に絵本を読んであげる
  • 一緒に図書館に行って読書をする

といった方法で集中して読書できる環境を整えます。

ワークシートの記入

ワークシートは学校で準備してもらっていたものや、Web上で公開されている無料のワークシートを活用しました。

「読書感想文 書き方」で検索すると、無料のワークシートがたくさんあります。

しかし、このワークシートの穴埋めだけでは同じような枠組みの感想文になってしまいます。

そこで、シートに載っている質問をノートに抜き出してインタビューに答える形で考えたことを書き出してもらいました。

ここでのポイントは2つ

  • ブレインストーミングの方法でとにかく沢山の考えをアウトプットしてもらう
  • 質問に全て答える必要はなく、答えられるところだけ書いてもらう

子どもの考えにも、親の質問にも使えるキーワードはこちら

実際に行った質問と娘の答え(太字:親の質問、細字:娘の回答)

  • なんでこの本を選んだの?
    • 学校の図書館に並んでいた課題図書の中で一番面白そうだった
  • 本を読む前に思っていたこと
    • 表紙がおいしそうなナスの絵だったから、ナスの美味しさが分かる絵本だと思った
    • 弟はナスが苦手だから、読んであげたらナスを美味しく食べられるようになるかもしれないと思った
  • 本を読んで気がついたこと
    • 主人公はナスが苦手で、お話の最後まで苦手なままだった
  • 本の中で気になったところ
    • タイトルの「くるくる」って、ナスの肉巻きを巻くときの「くるくる」かな
  • 心に残った場面
    • 自分でナスの肉巻きを作るところが楽しそう
    • 主人公が「そのときがくる」ことをナスが苦手な友達にも教えてあげていて、やさしいと思った
  • 自分だったらどうする?
    • 弟にも「そのときがくる」ことを教えてあげたい
  • 本を読んでどう考えがかわった?
    • 苦手な食べ物があっても、「そのときがくる」ことがわかって安心した

深掘り

ノートに書いた答えを元に質問をして、内容を何度も掘り下げていきます。

実際に行った質問と娘の答え(太字:親の質問、細字:娘の回答)

  • 学校の図書館に並んでいた課題図書の中で一番面白そうだった
    • 他にも課題図書があるけど、この本のどんなところが具体的に面白そうだと思ったの?
      • 表紙のナスの絵が美味しそうだったところと、タイトルの「くるくる」が楽しいから、お話も面白いかなと思った
  • 主人公はナスが苦手で、お話の最後まで苦手なままだった
    • 主人公はナスが苦手なままだけど、お話の最初と最後(夏休みの前と後)で変わっていたところ(違い)はないかな?
      • ナスが出てきた時に、夏休みの前は学校を休みたいくらい嫌がっていたけど、夏休みの後は学校に行くのがそんなに嫌じゃなさそう。
        • 夏休みに何があったから変わったと思う?
          • おじいちゃんに、いつかナスが美味しく食べられる「そのときがくる」ことを教えてもらったから挑戦しようと思ったのかな
          • 夏休みの後には乱暴で苦手だった(ナスが苦手な)友達にも「そのときがくる」ことを教えてあげられている
  • タイトルの「くるくる」って、ナスの肉巻きを巻くときの「くるくる」かな
    • 夏休みにはおじいちゃんの畑でナスが育つのをみたり、いろんなことを経験していたね。それなのに、何で肉巻きを作る時の「くるくる」をタイトルにしたと思う?
      • 自分で料理をすると、その料理は特別なものになるから
  • 苦手な食べ物があっても、「そのときがくる」ことがわかって安心した
    • じゃあ「そのときがきている」かもしれないから、実際に苦手な食べ物を料理してたべてみよう!食べた感想も書いてみようか。
      • うん、挑戦してみる!
      • ※結局、季節の関係で料理ができる苦手な食材(かぶ)が入手できなかったので、料理ができない苦手な食材(もずく酢)を食べて感想を書きました。

下書き(文章の組み立て)

これまでに書いた文章を、どの順番で組み立てていけばいいかを考えます。

まずは、娘に

  1. 読む前のこと
  2. 話の内容とその時考えたこと
  3. 読んだ後のこと

の3つにグループに分けてもらいました。

「2.話の内容とその時考えたこと」については、ストーリーの順に沿って考えたことを整理するのが難しいので一緒に考えました。

清書

原稿が800字なので、考えたことを全て書くとオーバーしてしまいます。

そのため、主軸となる部分以外を削りました。

今回の場合、娘と相談して下記の部分を減らして清書をしました。

  • 主人公が「そのときがくる」ことをナスが苦手な友達にも教えてあげていて、やさしいと思った
  • 夏休みの後には乱暴で苦手だった(ナスが苦手な)友達にも「そのときがくる」ことを教えてあげられている

以上で、読書感想文が完成です。

今回の読書をきっかけに、食事の際には「そのときがきているかもしれない」と言って、苦手な食べ物でも必ず一口は食べる習慣が1年以上経った今でも続いています。

親子でたくさん会話をしてお互いに特別な本になったからこそ、今の生活にも良い影響を与え続けていると感じています。

お役にたてれば嬉しいです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

子どもの本
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