漢字学習の3段階の「③運用」+αの取り組みです。
語彙力を高めることは「学校教育」の枠を超えて
生きていく上で、つまり「家庭教育」として重要だと考えています。
学校教育(決まったカリキュラムや教科書の範囲の学習)
家庭教育(実生活から身につける生きるために必要なこと)
学習と生活それぞれの場面で語彙力を高める取り組みを紹介します。
学習面
語彙力は「言葉の知識(量)」と「それを使う能力(質)」のこと
学習面では、質を高める学習を重視しています。
①漢字辞典(言葉の知識を得る)
②ふくしま式「語彙力」(言葉の使い方を学ぶ)
③プリント学習(使う練習)
①漢字辞典
「漢字ドリル」の宿題では、その漢字を使った文章を書く欄があります。
どんな文章を書いたらいいか悩んだ時には辞書を使います。
理想は習った漢字全ての成り立ちや意味を調べることです。
でも、「面倒だ」ということで
漢字の活用が思いつかない時にだけ調べるようにしています。
「辞書を引く=その漢字を使えていない」ということなので
次のように詳しく調べています。
1)漢字一字のなりたちや意味を確認する
2)その漢字を使った言葉から、ドリルに使う言葉を決める
3)ドリルに使う言葉の意味を確認する
4)ドリルに文章を書く
②ふくしま式「語彙力」
平日の「朝5分学習」として1日1ページを音読しています。
こちらは新出漢字の学習ではありません。
「言葉を使う方法を得る」ための学習です。
語彙力といえば量に注目しがちですが、
質を高めるトレーニングができる問題集は貴重なのではないでしょうか。
私も子どもと一緒に取り組んでいますが、大人でも言葉の整理に役立ちます。
ふくしま式の語彙力問題集は2つあります。
反対語に特化した「語彙力」と7つの観点で整理された「語彙200」です。
「①漢字辞典」にも反対語が載っていますが、
「語彙力」に取り組んでそのような反対語も意識するようになりました。
③プリント学習
普段はふくしま式問題集に取り組んでいる「朝5分学習」
漢検対策期間にはその時間を利用して
千本ノック形式で1日1枚のプリント学習に取り組みました。
プリントで間違えた問題は翌日と週末に復習して「苦手」をつぶすようにしました。
生活面
言語学者の石黒圭先生は語彙の「量」を増やす方法として
「経験」「読書」「コミュニケーション」を紹介されています。
我が家では「体験」「読書」「コミュニケーション」を重視しています。
「読書」は自分以外の視点に立つ「擬似体験」ともいえます。
つまり実際の体験と擬似体験、そして体験を深めるコミュニケーション
「体験」か「経験」か
「体験」と「経験」について
体験…実際に行動したこと
経験…実際に行動したことによって知識や技能を身につけること
「体験」を「経験」にするには言語化して思考することが重要です。
感じる(右脳)⇨考える(左脳)
体験→五感を刺激(右脳)⇨言語化して思考(左脳)→経験
「体験」以外に紹介した取り組みは左脳(考える)に偏りがちです。
右脳を刺激する「体験」の大切さは
「体験格差」という言葉でも話題になっています。
また、言語化の過程(⇨の部分)で
全ての想いは言語化できないことを知ることも貴重です。
言語化できない想いを知ることは「読書」にも役立ちます。
登場人物の行動や情景の見え方から、
文章に書かれていない想いを感じられるようになり
より深い「擬似体験」に繋がります。
要(かなめ)は「コミュニケーション」
「体験」を「経験」にするには言語化して思考することが大切
そのサポートには親子のコミュニケーションが有効です。
読書を「体験」で終わらせず、知識や視野を広げる「経験」にするのにも
親子のコミュニケーションが有効です。
意識しているのが「マジックワード」を利用したコミュニケーションです。
これ、1年前に紹介した時は子どものために「やってあげる」という感覚でした。
続けていくうちに、自分とは違う子どもの感覚を知るのが楽しみになってきました。
親も楽しむことが取り組みを続けるコツかな、と思っています。
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