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読書感想文 親のサポートの実例(小学校2年生)

子どもの本

小学校低学年の読書感想文には親のサポートがかなり必要ですが、
少しずつ自分でできる範囲を増やしていきたいものです。

スモールステップで取り組むという1年生の方法はそのままで、
2年生では「ワークシートの記入」「下書き(文章の組み立て)」を子どもに任せてみました。

実際に小学校2年生で行った方法を紹介します。

工程ごとの親のサポート

本を選ぶ

今年は多読に挑戦していて、娘はすでに200冊以上本を読んでいました。

その中で、「おおかみと七ひきのこやぎ」を読書感想文にしたいとのことでした。

正直なところ、課題図書のほうが年齢に合っていて感想が書きやすいのでお勧めです。

誰でも知っている子ども向けの絵本なので読書感想文が書けるのか心配でしたが、娘の意見を尊重しました。

(うまく書けなかったら他の本に変えるように提案しようとも思っていました。)

読書

娘の場合は、すでに読書を終えていたのでこちらの工程でのサポートは必要ありませんでした。

ワークシートの記入

まずは学校からいただいたワークシートに記入してもらいました。

実際のワークシートの質問と娘の答え(太字:ワークシートの質問、細字:娘の回答)

  • 本をえらんだわけ
    • タイトルに「おおかみ」がついているところが不思議だった
  • こころにのこったところ
    • こやぎがおおかみのおなかの中で生きていたことが不思議
  • じぶんだったらどうするか
    • こやぎだったら:おおかみにおかあさんの特徴を言ったらおおかみが真似をしてきたから、おかあさんの特徴を言わない
    • おかあさんやぎだったら:「おかあさんの特徴を言ってはいけないよ。」と言う
    • おおかみだったら:死んだ動物の肉しか食べない

ワークシートには「あらすじ」を記入する項目もありましたが、今回は誰でも知っているお話なので省きました。

深掘り

ワークシートに書いた答えを元に質問をして、内容を何度も掘り下げていきます。

この過程は、「マジックワード」を使ってしっかり行いました。

実際に行った質問と娘の答え(太字:親の質問、細字:娘の回答)

  • タイトルに「おおかみ」がついているところが不思議だった
    • ①おおかみがでてくる他のお話には何がある?
      • 赤ずきん
      • 三匹のぶた
      • ひつじかいの子ども
    • ②この話と①にあげたお話を比べてみよう。どんなところがちがう?似ている?
      • どの話もおおかみは悪者なのが似ている
        • なんでおおかみは悪者だと思ったの?
          • 他の動物を殺して食べるから
            • じゃあ人間も、牛とか豚とか動物を殺して食べているから悪者なの?
              自分自身で殺しているわけじゃないけど、私たちが食べるために動物を育てて、殺して…、そういう仕事をしてくれている人のおかげでスーパーでお肉が買えるんだよ
              • 人間は動物を育ててるから悪者じゃないと思う。でも、いろんなお話で「悪いおおかみ」って書いてるよ
                • 確かに、おおかみに食べられる動物から見たら、おおかみは悪者だと思うよね。でも、人間に育てられた動物も殺される時は人間が悪者だと思うかもしれないよ。
                  • 私たちが食べる時には残さないように食べたり、いっぱい食べすぎないようにするのが違うと思うのが、いまのところのこたえかな
                    • そうだね、これからも考えていこうね
      • おおかみと七ひきのこやぎにだけ、(主役のこやぎがでてなくて)おおかみが出ているシーンがある
        • その場面で、おおかみはどんなことをしていた?
          • こやぎたちにドアを開けてもらうために、チョークを食べたり、前足を白く塗っていた
            • つまり、こやぎを食べる目的のために、おおかみがやったことが書かれていたんだよね
              • おおかみは頑張ったからこやぎを食べられたんだね
      • 赤ずきんは、おおかみが飲み込んだ後の話が似ている
        • 赤ずきんも、おおかみと七ひきのこやぎも、「グリム兄弟」が本にしたんだけど、もともと絵本がないくらい昔から親が子どもに、その子が大人になって自分の子どもに…って語り継がれてきたんだよ
          • 同じ人が書いたから似ているのかな
      • 三匹のぶたは、おおかみが家の前にきて食べようとするのが似ているけど家をふき飛ばすのは違う、こやぎの家は3匹目のぶたみたいにレンガの家だったのかもしれない
      • ひつじかいの子どものおおかみは最後しか出てこない
      • あと、こやぎは3回目にドアを開けちゃうけど、「白雪姫」では、こびとに「ドアを開けちゃいけない」っていわれるのに、最初からドアをあけてる。こやぎもこびとも7人(ひき)なのが不思議
        • 白雪姫もグリム童話だね
          あと、シンデレラとかヘンゼルとグレーテルもグリム童話だよ
          今度、他のグリム童話も読んでみようね
  • こやぎがおおかみのおなかの中で生きていたことが不思議
    • このお話は親が小さな子どもに語り継いできたんだよ。もし小さい子がこやぎが食べられて死んじゃうお話を聞いたらどう思うかな?お話をする親はどんなお話をしてあげようと思う?
      • こやぎが死んだら子どもは怖くて泣いちゃうと思う。大人はハッピーエンドのお話をしてあげると思う
  • おかあさんやぎだったら:「おかあさんの特徴を言ってはいけないよ。」と言う
    • おかあさんやぎは出かける前に、こやぎがおかあさんの特徴を言って、おおかみが自分の真似をしてこやぎを騙すことを予測できたかな?
      • できないと思う。でも、なんでお母さんはおおかみが来るのがわかったのかな。おおかみ以外にも怖い生き物はいると思う
        • もしかしたら住んでいるところが、よくおおかみが出るのかもね。でも、確かに他の怖い生き物も来るかもしれないね。だっだら、出かける時にこやぎにどんなアドバイスをしたらいいかな?
          • 白雪姫でも、女王がおばあさんに変身して来て、こびとは「誰が来てもドアを開けちゃダメ」って言ってた。「悪者がいい人のふりをしてくるかもしれないから、話しちゃだめ」って言ったらいいと思う
            • そうだね。悪い人がいい人のふりをすることがあるのは今でも同じだね。だから今でも、もし子どもだけでお留守番することになってもインターフォンには出ないほうがいいね。あとは、家の外で知らない人に話しかけられても、その人がいい人か悪い人かって判断するのは難しいよね
              • いい人のふりをしてる悪い人かもしれないから、優しそうな人でも知らない人には気をつけなきゃいけないんだね
  • おおかみだったら:死んだ動物の肉しか食べない
    • それって、本当におおかみの立場で考えている?私たちがお肉を食べるときも、死んだ動物の肉なんて食べられるかな。いつ死んだか分からないから腐ってる肉ならお腹をこわすかもしれないし、もしかしたら病気で死んだのならその肉を食べたら病気がうつるかもしれないよ
      • こやぎを食べられたことは、おおかみにとってはよかったんだね
        • そのあとおおかみは殺されちゃうけど、何がいけなかったと思う?
          • 原っぱで寝ちゃったこと。家に帰ってから寝ればよかった
            • そうだね。じゃあ、なんではらっぱで寝ちゃったのかな
              • お腹いっぱい食べすぎたからかな。6匹も食べないで、3匹くらいで満足して帰ればよかったのに。あと、おおかみは自分のほうが強いから、やぎに殺されると思ってなかったと思う

下書き(文章の組み立て)

これまでに考えたことを、どの順番で組み立てていけばいいかを考えます。

基本的に文章の順番を考えるところは娘1人でやってもらいました。

出来た下書きを通しで読んでみて、全体として違和感があるところを一緒に直しました。

特に、

  • 単独の文章では問題がなくても、「思いました」で終わる文章が続くなど全体的にみるとおかしいところ
  • 前提を書かないと分かりにくい部分の説明を追加

は、まだ難しいのでしっかりサポートが必要でした。

清書

原稿が800字なので、考えたことを全て書くとオーバーしてしまいます。

去年よりもいろんな方向に考えを広げたので、まずは何を主軸にするかを相談しました。

今回は「おおかみ」を主軸にし、タイトルも「努力するおおかみ」としました。

はじめに不思議に思ったことが2つあったので、
まずは2つの不思議についての考察を行いました。

その中で、主軸となる「おおかみ」に関する部分以外の文章を削って読書感想文が完成しました。

残念ながら「そもそも、おおかみは悪者なのか」という問いに関しては
いまのところ娘は「おおかみは悪者」という考えから離れることができませんでした。

今後、成長していく中で考えが変わったり新たな気づきがあると思いますが、
今のところの考えはしっかりまとめることができたと思います。

お役にたてれば嬉しいです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

子どもの本
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