小学校1、2年生の国語の教科書に載っているおすすめの本をまとめて
気がついたことの1つが福音館書店のすごさです。
特に、小学校1年生(上)で紹介されている本の半分ほどが福音館書店の本でした。
教科書は公共性を重んじて作られているはず…
その上で、特定の出版社の本が多く紹介されていることに驚きました。
こちらの記事では福音館書店の魅力をお伝えします。
「心を豊かに育てる」ための絵本作り
代理店の1つ「株式会社こどものとも」のサイトで
絵本の魅力についての記事がありました。
こちらのサイトで特に読み聞かせに対するモチベーションがあがった2つの記事を紹介します。
『よい絵本』とは
よい絵本は親子三世代にまたがる。 親から自分が読んでもらった絵本を、親になってわが子に読む。 親→自分→子の三世代で楽しむことになります。
『よい絵本』とはより抜粋
この内容はまさに自分自身が親になって感じたことでした。
このようなことができるのもロングセラーの絵本ならではの魅力ですね。
絵で語ることは文にしない
『てぶくろ』の絵本では、雪が積もってとても寒そうな冬の情景が描かれています。 「今は冬です。外は雪が降り積もっていてとても寒いです。」という文章は書かれていません。 子どもは描かれている絵からもたくさんの言葉を身につけていきます。 聞く言葉と感じる言葉の両方が重なり合って、子どもの言葉の感性が磨かれていきます。
ものがたり絵本より抜粋
文章だけでなく、絵からお話の世界が広がるのは絵本ならではですね。
絵から何かを発見する体験は幼い頃から出来ます。
ひらがなが読めるようになると、文字に意識がいきがちなので
むしろ幼い頃の方が感覚が鋭いかもしれません。
親子で絵本の世界を探索する体験はとても楽しいですよ。
我が家でも絵本の「絵」から発見したことがあります。
特におもしろいなと感じたことを2つ紹介します。
しろくまちゃんのほっとけーき
福音館書店の絵本ではありませんが、こちらの絵本では
「料理」と「食事」などシーンごとにつけているエプロンが変わっています。
実生活でも、料理に使うエプロンと食事の時のエプロンは違うので
なるほどなと思いました。
「しろくまちゃんのほっとけーき」は出産祝いにおすすめの本として
こちらの記事にも紹介しています。
そらいろのたね
こちらは福音館書店の本です。
「ぐりとぐら」シリーズで有名な、中川李枝子さんと大村百合子さんの作品です。
この本では、「絵で語ることは文にしない」とは少し違っていますが、
絵本のタイトルでもある「そらいろのたね」が絵本の中で描かれていません。
描いていないことで、
「そらいろのたねってどんなたねかな?」
「いろやかたちは?おおきさは?」
と想像を膨らませてくれます。
この絵本を読んだひとりひとりに、自分だけの「そらいろのたね」が生まれるのでしょうね。
絵本の楽しみ方についてのより詳しい話は
福音館の無料リーフレット「絵本の与えかた」に載っています。
公式サイトで絵本の楽しみ方が広がる
おうち時間を楽しむコンテンツ
絵本のキャラクターのぬりえや、絵本に出てくる料理のレシピなどが無料でダウンロードできます。
絵本の世界と生活をリンクさせることで、絵本に描かれていない部分にまで想像が広がります。
特に料理はおすすめです。
例えば、ぐりとぐらのカステラレシピ
実際に作ってみるとカステラを焼くのには結構時間がかかることがわかります。
「カステラができるのを待っている間、森のどうぶつたちはどうやって待っていたのかな?」
と想像力を膨らませることができます。
また、焼くと生地が膨らむことや、色が変わること、香りの変化にも気がつきます。
観察力を鍛えたり、科学に興味を持つための一助となります。
ふくふく本棚
福音館書店の公式Webマガジン「ふくふく本棚」では、本の紹介や著者へのインタビューが載っています。
気になる本を探したり、持っている本についての共感や新たな発見があります。
絵本の世界が広がるので、親も絵本をさらに楽しめるようになります。
コスパの良い定期購読
私自身、幼少期に親が福音館書店の定期購読をしてくれていたのですが
今も定期購読の制度がありました。
幼児向けシリーズは毎月440円という低価格です。
実家に残っている本を確認したところ、
1998年12月の「かがくのとも」は
「ばばばあちゃんのやきいもたいかい」で380円でした。
他の商品の値上げ幅を考えると
よく価格を維持できているな、と驚きます。
この定期購読から、『ぐりとぐら』『はじめてのおつかい』など有名な絵本が生まれています。
安いけれど質の高い内容の絵本が購入できるので、価格以上の価値を感じました。
ペーパーバック版なので、市販の本よりも傷みやすいですが、
収納場所を取らないというメリットもあります。
子どもが小さい時には、図書館で本を借りると
衛生面や子どもが本を破らないかに気をつかいます。
そういった意味でも毎日の読み聞かせにぴったりですね。
自宅に郵送する場合は送料(1配送145円)が必要ですが、
幼稚園や保育園を通して購読する場合や、書店で受け取る場合は送料がかかりません。
ご自宅の近くで受け取りたい場合、どこで取り扱いをしているかを
販売代理店の「こどものとも社」に確認してみると良さそうです。
たくさんの良書をうむ仕組み
先ほどお話しましたが、『ぐりとぐら』『はじめてのおつかい』など
定期購読で人気の高い本はハードカバーで出版されます。
ペーパーバックでの定期購読
↓
ハードカバーでの出版
この仕組み、読者も出版社もwin-winになっていると感じました。
- 定期購読をする人
- 質の高い絵本が安く購入できる
- ハードカバーを購入する人
- もともと人気の高い本を出版しているので安心して本を選べる。
- 福音館書店
- 定期購入で読者の反応を確かめることができるので
ハードカバーの出版へのリスクが低い。
(定期購読が出版への「スモールスタート」になっている。)
- 定期購入で読者の反応を確かめることができるので
本を売る書店側も「福音館書店の本は間違いない」という点ではwin-win-winでしょうか。
実際、近くの書店では絵本エリアの中に福音館書店だけ特別なコーナーが設けられていました。
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