我が家で1年ぶりにブームになっているのが「百人一首」
寒い季節になるとやりたくなるのでしょうか?
先日、4歳の息子が8歳の娘に勝利しました。
勝利のカラクリは…
「にほんごであそぼ 絵あわせ 百人一首」を使ったから
絵から推理して札を取ることができるので歌を覚えていなくても楽しめます。
8歳の娘は百人一首の歌を少しずつ覚えてきているのですが…
「絵あわせ」で勝負する弟の瞬発力に敵わなかったというワケです。
(先日記事を書いた、漢字の右脳・左脳の話と通じるものがありそうです。)
遊びながら百人一首を覚える仕組み
この遊びを「絵あわせ」だけで終わらせてしまうのはもったいない!
そこで、遊びながら百人一首を覚える仕組みを紹介します。
基本ルール
読み札(上の句)をめくって、取り札(下の句)を早く取る。
…と、ここまでは通常のルールと一緒です。
札をとった人は、「書いてある歌を読んでから」手元に札を置きます。
4歳の息子はまだうまく読めないので私が読んだものを句ごとにリピートします。
歌の音読だけだと、いかにも「勉強」という感じになりますが
自分がとれた札なので喜んで読んでくれます。
札が取れなかった相手も歌を聞くので耳に残りやすいです。
さらに歌が覚えやすくなる「ハンデ戦」
親子で対戦するときには百人一首を覚えることにつながるようにハンデをつけています。
親が札を取った時に、親が「上の句と下の句の前半(四句)」を読みます。
対戦相手の子が「下の句の後半(結句)」を…
読まなかったら、そのまま親の手元に札を置きます。
読めたら、子どもに札を渡します。(子どもが取れた札としてカウント)
この時、結句のヒントとして札の絵を見せてどんな言葉か想像させてもかまいません。
(結句が書いてある部分は指で隠してください。)
最初に紹介した通り、このゲームは基本的に「絵あわせ」で勝負することもあり、我が家では親よりも子どもの方が札を多く取れます。
なので、実際には親子の一騎打ち(親vs子)ではなく、親が混じったグループ戦(子1vs子2+親)でこのハンデを使っています。
この「ハンデ戦」の良さは、暗記ではなく歌の内容がわかるようになること。
例えば…
例1)白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ ???
白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける
「草葉の上の白露に風が吹きつける秋の野原では、その露が、糸でとめていない真珠が散らばっているようだよ」
初句「白露」→結句「玉(真珠)」
二句「風のふきしく」四句「つらぬきとめぬ」→結句「(玉が)散る」
参考:https://www2.nhk.or.jp/school/watch/outline/?das_id=D0005150454_00000
例2)吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を ???
吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あらしといふらむ
「吹くとすぐに草木がしおれるほど荒々しいので、なるほど、山から吹き下ろす風を嵐というのですね」
四句「山風」→結句「あらし」
(漢字が、「山」+「風」=「嵐」になる。)
※「あらし」がひらがなで書かれているのは「荒し」と「嵐」を掛けているから
参考:https://www2.nhk.or.jp/school/watch/outline/?das_id=D0005150464_00000
参考にした解説と同じ内容が「絵あわせ 百人一首」かるたにも同封されています。
子どもの正解率が上がってきたら「結句が読めたら」という条件を
「下の句が全て読めたら」「最初の句(初句)以外が読めたら」…と難易度を上げていきます。
百人一首で漢字と語彙も鍛える
「にほんごであそぼ 絵あわせ 百人一首」は
歌が漢字とふりがなで書かれています。
なので、「読み先習(せんしゅう)」になります。
しかも読みを優先したい「和語」!
古語にも触れるので、古文の勉強が本格的に始まったときに抵抗感が減らせることも期待しています。
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