娘が小学校で漢検を受験しました。
正直なところ、最初は漢検に対してあまり前向きではありませんでした。
漢字よりも、他の勉強に時間を使ったほうがいいのでは?
しかし、娘が漢検の練習問題に挑戦したところ
単体では書ける漢字が、「熟語」では書けないものがあると分かりました。
漢検って、単純に漢字の読み書きだと思っていたけれど
学校以外で漢字の活用法を知る良い機会なのでは!?
そして、漢検対策を行なっていくうえで
漢検への取り組み方を工夫すれば、語彙力を伸ばすことができる!と感じました。
漢検対策で意識したこと
漢検の勉強で語彙力を伸ばすために、福嶋隆史さんの本を参考にしました。
国語の「ふくしま式」といえば、国語力を伸ばすメソッドとして人気があり
福嶋さんの著書は沢山あります。
多くの著書の中で漢字について述べられていたのはごく一部でしたが
漢字学習に取り組むうえでヒントになることがありました。
『「本当の語彙力」がグングン伸びる本』より
- 言葉は耳から入る
- 「文字」よりも「音声」に圧倒的に多く触れている
- 「ん?」と思った言葉を、文字だとどう書くか推測し調べる
特に同音異義語に気をつける- 漢字の「部首」に注目する
- 「部首」を意識すれば知らない漢字の意味を推測できる
- 漢字は1文字で意味があり、多くの部首は漢字の意味を支えている
- 抽象的思考ができるようになる
- 抽象語の多くが「熟語」で表されるので
漢字の意味をとらえることで、抽象語を使いこなせるようになる
「同音異字の理解」や「部首」については8級以上が出題対象なので、今回の受験(9級)には出てきません。
9級の対策では特に、「漢字1文字の意味を理解すること」を意識しました。
漢検は小学生は1学年ごとに級が設けられています。
毎年受講することで、
「同音異義語」
「部首」や「漢字1字」の意味
など、勉強時間以外でも意識できるように習慣化したいです。
漢検への取り組み
漢字辞典の活用
前から持っていた国語辞典に「ミニ漢字字典」が載っているので漢字辞典は不要と思っていましたが、漢字への理解を深めるために、漢字辞典を購入しました。
ちなみに、漢検用の漢字辞典も出版されていますが、2014年の出版です。
漢検対策として使用するには、各漢字に級数が書かれているところが魅力的です。
しかし、2020年に改訂され、出題する級が変更されている漢字があるので購入しませんでした。
もともと、漢検の2020年度改訂は小学校の学習指導要領の変更に対応するものです。
小学生向けの主な漢字辞典は指導要領の変更に対応した改訂版が出版されているので
漢検対策でも普段の漢字の学習でも、最新版の漢字辞典を使うことをお勧めします。
漢字辞典以外では「出口先生の頭がよくなる漢字シリーズ」も魅力的ですが、2014年出版です。(2020年の改訂前)
出口先生の頭がよくなる漢字シリーズ具体的な勉強法
(2023/10/03追記) 土居正博先生の本を参考に、漢字ドリル音読を始めました。
またこちらの動画も参考にしています。
にしむら先生は中学受験指導専門家ですが、
「学ぶって楽しい!」と思える動画もたくさん配信されているので
中学受験をしない方にもおすすめです。
こちらの動画を見て気がついたのですが、
もともと私が漢検に対して感じていた違和感は
NG勉強法で紹介されていた「漢字単体や熟語をひたすら書く」のイメージから来ていました。
約30年前…私も宿題で「ひたすら漢字を書いて」いました。
ところが、いま小学校の宿題で出される「漢字ドリル」では
習った漢字1つ1つに対してその漢字を使った
「熟語」や「文章」を自分で考えるようになっています。
学校によって違いはあるかもしれませんが、
娘が宿題で「ひたすら漢字を書いている」のは見たことがありません。
いままで宿題でみてきた漢字の勉強法が、
今回の漢検で目指した「語彙力につながる」仕組みになっていることに気がつき、
教育の進化に驚きました。
そして、漢字の勉強以外でも自分が受けた古い教育をもとにアドバイスすることの危険さを肝に銘じました。
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