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「おてがみ」読書感想① 先に与えることの大切さ

子どもの本

「おてがみ」は小学校の国語の教科書を出版している4社の全てに載っています。

(教育出版は1年下、それ以外は2年下に掲載)

私が小学生の時にこのお話を読んだ時は
がまくんとかえるくんのふたりの素敵な友情の話だと思っていました。

でも、大人になった今読み返すと違うことを感じることがありました。

この話を通して娘と話したことをお伝えします。

問題点→原因:なぜ、がまくんは手紙をもらえないの?

このお話は、おてがみをもらったことのないがまくんが
「来ないおてがみを待つ時間がかなしい」と
かえるくんに打ち明けるところから始まります。

大人になった今読み返すと、この時点で「あれ?」と違和感がありました。

幼稚園や小学校では友達同士で手紙をやり取りすることがあり
「手紙を受け取ったら返事を書く」という流れができます。

大人になってからも、年賀状を送りあう場合など
手紙のやり取りには自分からも発信するという行為が伴いますね。

では、そもそもがまくんは誰かにお手紙を書いたことがあったのでしょうか?

がまくんは、「返事が届かない」ではなく「手紙をもらったことがない」と言っているので
おそらく自分も手紙を書いたことはないと考えられます。

ですが、念のため「がまくんがお手紙を書いたことがある」場合についても考えてみました。

仮説①がまくんは、おてがみを書いたことがある

がまくんがお手紙を書いたことがある場合、
お手紙を受け取った誰かが返事を返していないという状況になります。

がまくんが手紙を書くとしたら誰に書いたのでしょうか。

「手紙」という特性から、遠くに住んでいる友人や家族という可能性もありますが、
その場合、返事が届かなくて自分が悲しくなるよりも
相手が元気かどうかを心配すると考えられます。

また、お話の最後にかえるくんが手紙を書いてくれたことを知っても
幸せな気持ちにはならないでしょう。

近くにいる人物に手紙を書いていた場合、仲良しのかえるくんが第一候補です。

この場合、「がまくんのことを思いやり手紙を書いたかえるくん」の
お話の前提が崩れてしまいます。

やはり、がまくんが手紙を書いたことがあるという可能性は低そうです。

仮説②がまくんは、おてがみを書いたことがない

がまくんが手紙を書いたことがない場合、
誰もがまくんからお手紙をもらったことがないのですから、
がまくんが手紙をもらえない状況というのは当然のことのように感じます。

自分も手紙を書いたことがないのに、誰かからの手紙をずっと待っているがまくんは
なんだか滑稽な気もします。

原因→解決:先に与えることの大切さ

がまくんが「手紙が欲しいのに誰からももらえない」という問題の裏には
がまくんが「誰にも手紙を書いたことがない」という原因
がみえてきました。

ここからは、「誰にも手紙を書いたことがない」ことが原因として
がまくんはどうすればよかったのかという視点で解決策を考えていきたいと思います。

解決策①自分の気持ちを伝える

これは、このお話で意図せず
がまくんがかえるくんに行っていた方法です。

がまくんは「手紙がほしい」という自分の気持ちを
結果として、かえるくんに伝えることができました。

でも、実生活では相手に自分の気持ちに気がついてもらえないこともあります。

このお話ではかえるくんからサプライズで手紙が届くところに感動があるのですが、
問題解決の視点としては、相手(かえるくん)から声をかけてもらう前に
自分(がまくん)から発信できれば良かったと感じます。

今回の対話を通じて自分の夢や目標、やりたいことを発信することの大切さ
子どもにも伝わっていたらいいな、と思います。

解決策②まず、がまくんから手紙を書く

ビジネス書などでも成功するには「先に与えること」が大切だとありますが
今回の場合、一番の解決策は、まず、がまくんから手紙を書くことだと思います。

がまくんが「先に与える」つまり「先に手紙を書く」ことができていれば
お返事がもらえて悲しい気持ちで時間を過ごす状況にはならなかったでしょう。

「手紙をもらいたい」「手紙がもらえたらどんなに素晴らしいだろう」と
郵便受けを眺めて手紙を待ち続けるがまくん。

だからこそ、「他の人も手紙がもらえたら嬉しいだろうな。」と気がついて
自分から手紙を書くという行動ができていれば良かったと感じます。

そして、現状に不満を言うだけのがまくんに対して
「先に与える」ことのできたかえるくんの素晴らしさもこのお話の魅力の一つですね。

我が子にも、このように「気づき」「行動」できる人間になってほしいものです。

まとめ

結局のところ、問題に対していま自分に何ができるか?を考えることが
解決のきっかけにつながると感じました。

そして、かえるくんのように自然に「先に与える」ことができる
思考を育てていきたいです。

ところで、かえるくんからお手紙をもらったがまくんですが
かえるくんにお返事を書いたのでしょうか。

その辺りの考察についてはコチラの記事にまとめました。

お役にたてれば嬉しいです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

子どもの本
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