以前紹介した、土居先生の「漢字指導法」
親の立場からも役に立ったので、同じ著者の「音読指導法」の本も読みました。
「音読は普通にできているし、困っていない」という方も一読してみてください。
音読の重要性が理論的にわかったことで、音読への向き合い方が変わりました。
この本で紹介されていた「音読指導の基本的な流れ」は、
読み聞かせや英語学習でも使っている方法でした。
ということは、言語学習全般に使える方法なのでは!?
音読、読み聞かせ、英語学習に共通の具体的な方法を紹介します。
音読指導と読み聞かせの流れ
音読指導の流れは「範読」→「追い読み」→「マル読み」です。
どれも見慣れない言葉ですが、「読み聞かせ」に変換するとわかりやすいです。
①範読
音読:教師が音読をして子どもに手本を示すこと
読み聞かせ:親が子どもに本を読むこと
②追い読み
音読:教師が読んだ後、同じところを子どもがくり返し読むこと
読み聞かせ:親が読んだ言葉を子どもが繰り返すこと
③マル読み
音読:句点(。)で区切って交代して読むこと
読み聞かせ:親子で順番交代しながら本を読むこと
読み聞かせに変換すると、どれも「あ、やったことある!」という内容ではないですか?
音読と読み聞かせではかかる期間は違いますが、
同じ段階を経て1人読みができるようになっていきます。
親が子どもに読む(①範読)
↓
子どもが徐々に参加するようになり、一緒に絵本を読む(②→③)
↓
子どもだけで本を読む
音読は全ての学習の基礎。
その音読につながる「読み聞かせ」の重要性も再認識しました。
子どもが1人で本が読めるようになってからも、親が読み聞かせをするほうがいいと言われています。
読み聞かせには音読と同じ効果が期待できるので、その意見にも納得です。
英語学習の流れ
読み聞かせも音読も日本語ですが、小学生向けの英語学習にも同じ流れが使われています。
毎朝取り組んでいるネイティブキャンプの英語レッスンをもとに紹介します。小学生向けの教材(レッツゴー)では、
1回のレッスンの中で「範読」→「追い読み」→「マル読み」(のようなこと)を行います。
Listen(≒①範読)
テキストの内容の音声(録音)を聞きます。
Repeat after teacher(≒②追い読み)
先生が言った内容を繰り返します。
うまく発音できなかったところは、繰り返してくれます。
テキストが会話の場合…
Role play(≒③マル読み)
先生と生徒で役割を決めて会話の練習をします。
Change (Switch) roles
役割を交代してもう一度会話の練習をします。
テキストが文章の場合…
Read on your own
1人で最初から最後まで文章を読みます。
このように1回のレッスンの中で徐々に先生の話す割合を減らし
最終的に1人で読めるようにしていきます。
1人で読めるようになるまでの期間は違いますが、音読や読み聞かせと同じ流れです。
まとめ
紹介した「音読指導法」は、音読以外にも言語学習全般に応用が効く方法です。
また「徐々に子どもができることを増やしていく」という考え方は
学習面でも生活面でも大切にしたいです。
音読と漢字の相乗効果を狙うなら、こちらの方法もおすすめです。
コメント