幼児に漢字って…早期教育!?
そう思われた方も多いのではないかと思います。
以前の私は、「幼児に漢字」なんて言われたら
「無理やり勉強させる」という印象を持ち抵抗感があったと思います。
ですが、漢字の重要性を学ぶうちに
「幼児にこそ、ひらがなではなく漢字を!」と思うようになりました。
なぜ「ひらがな」ではなく「漢字」なのか
結論から言うと、ひらがなは表音文字、漢字は表意文字だからです。
まずは、こちらの記事をみてください。
次の4種類の文字、どれが子どもにとってやさしくてどれが難しいでしょうか。
「あ」・「中」・「虫」・「蟻」
2歳の文字をまだ読めない子どもたちを集めて試したことがあります。すると、一人の例外もなく、「蟻」の漢字を先に覚えました。
引用元:https://woman.excite.co.jp/article/child/rid_Hnavi_35029075/pid_2.html
この記事で思い出したのが、幼児向けの英語の本「picture reader」のシリーズ
写真のように、文章の一部がイラストになっています。
🎅→サンタ 🌲→クリスマスツリー を知っていれば
まだ英単語が読めなくても、
親と一緒に絵本を「読む」ことができます。
ひらがなの「あ」が読めない子どもが「蟻」を「あり」と読めたのは…
子どもの脳で
蟻=🐜→あり
の変換がおきたからなんです。
漢字は表意文字です。
表意文字とは「意味」を形(絵)に置き換えて表した文字のこと
漢字を「文字」として左脳で認識するのではなく、
「絵」として右脳で認識するということです。
「漢字」で書かれた本
絵本の中に漢字があれば、先ほどの英語の本のように
子どもがひらがなを読めない時から親子で一緒に本を「読む」ことができます。
漢字で書かれている絵本をネットで調べてみました。
体系的なものは「読み先習の法則」を提唱した石井先生の「石井式」くらいです。
ただ、石井式の教材って絵本を楽しむというよりも
「教材」(教えるため)っぽさが濃くてイラストも内容もワクワクしないんですよね…
お気に入りの本の中で楽しんでいたら自然に学んでいたというのが理想です。
ネットでは理想的な本が探せなかったので
家や図書館で実際に本を手に取って探しました。
すると、対象年齢の幅が広い本の中に
「漢字+ふりがな」で書かれているものが多いことに気がつきました。
中でも、幼児におすすめの本を紹介します。
ちなみに、本は基本的に定価販売ですがAmazonアウトレットでは新品だけど傷のついたものを定価より安く購入できます。
中古は嫌だけど、安く買いたい方におすすめです。
詳しくはこちらの記事をご確認ください。
体験型図鑑
4歳の息子は、本格的な図鑑(図鑑NEO)よりも
「プレNEO」や「本物の大きさ絵本」などの体験型の図鑑を好んでみています。
こちらは本物の大きさ絵本
本自体が大きいので収納は大変ですが写真に迫力があります。
★本物の大きさ絵本のおすすめポイント
・毛や皮膚の質感まで伝わってきそうなリアルさ
普通の図鑑はもちろん動物園など実際にもここまで間近で見る機会は貴重です。
近くで見ると、よく知っている生き物でも新しい発見があります。
・リアルな大きさくらべができる
小学館の図鑑の中でも人気のある「くらべる図鑑」
その中で最初に出てくるのが、人間との「大きさくらべ」です。
この絵本は原寸大なので実際に自分の大きさとくらべることができます。
また、この絵本はシリーズで5冊出ています。
絵本を複数持っていると、すいぞく館編の「ペンギン」とどうぶつ館編の「ミーアキャット」など、他の絵本に載っている生物と自由に大きさくらべができます。
「プレNEO」も「本物の大きさ絵本」も対象が3歳〜中学年です。
簡単な漢字(おそらく中学年までに習う漢字)が漢字で書かれています。
プレNEO本物の大きさ絵本我が家では小学館の図鑑NEOシリーズを集めていますが、
学研の図鑑でも似たようなシリーズが出ています。
キャラクター図鑑
4歳の息子がハマっているのが「ウルトラマン」
子どもから大人まで年齢層が幅広いからか、
ウルトラマンの図鑑も「漢字+ふりがな」で書かれています。
同じシリーズで仮面ライダーやスーパー戦隊もでています。
上の子の好きなポケモンの図鑑も「漢字+ふりがな」でした。
スーパー戦隊好きには、大人でも読み応えのある学研の図鑑もおすすめです。
年代順ではなく、組織ごとに分類されているところも「図鑑」ならではです。
ウルトラマンポケモンスーパー戦隊
徳間アニメ絵本ミニ
ジブリ好きにおすすめなのが、「いっぱい」シリーズです。
映画に出てきたアイテムが詳しくわかるので、大人でも楽しいです。
徳間アニメ絵本
徳間アニメ絵本ミニ(いっぱいシリーズ)は図鑑のようなものです。
物語を楽しみたい方はジブリの絵本もおすすめです。
映像だと1時間以上テレビ画面をみてしまいます。
我が家では、平日は絵本、休日はDVDで親子でジブリ作品を楽しんでいます。
おまけ…絵本の文にある「漢語」に注意
少し前に小学生の子のために教科書に振り漢字をしました。
教科書のように、家にある絵本に漢字を書き込もうかな…
書くのは大変だけど、親もひらがなだけより読みやすくなるな…
そんなことを思って絵本をみていると、
絵本には和語が多く使われていることに気がつきました。
例えば、漢語の「かいじょう(海上)」でなく
和語の「うみのうえ(海の上)」と書いてある、などです。
これは、「和語」と「漢語」の特徴から自然なことです。
★和語と漢語の特徴
和語(訓読みの言葉)具体的な意味が多い=イメージしやすい
漢語(音読みの言葉)抽象的な意味が多い=イメージしにくい
ひらがなは表音文字、漢字は表意文字です。
子どもが、ひらがな(表音文字)で「拾い読み」ができても
言葉のもつ意味は理解できていない事があります。
特に、抽象的な意味合いをもつ言葉はイメージしにくいです。
子どもが読んでいる本に「漢語」があったら
(意味がわかってないかも…)と意識しておくと
語彙力を伸ばすチャンスに繋がるかもしれません。
コメント